話題のアニメ映画「君の名は。」を観てきました。
そういえば新海誠監督の映画を鑑賞するのは、はじめてです。
アニメと思えないほどの映像の繊細さや美しさ、
カメラワークなどにも目を瞠りましたし、
もちろんストーリーも非常に見応えがありました。
……ところで、私自身、
ささやかながら、お話を書く仕事をしています。
だから、映画鑑賞には、
半分趣味、半分勉強のようなつもりで行っています。
なので、つい映画を観ていると
(小説や漫画を読んでいる時などもですが)
ストーリーの流れを分析したくなってしまいます。
この展開だったら、やっぱり後の場面はこうなるかな、とか、
こういう演出の見せ方って面白いな、とか。
また、本当に比べても仕方ないレベルではあるんですが、
ふと自分の書けるお話の未熟さを思い知らされて
落ち込んだりもします。
それに昔、地元のアマチュア劇団にいたこともあるので、
「男の子と女の子が入れ替わるストーリーって、
声優さんも二つの役を演じられるわけだから、
難しそうだけど面白そうな役柄だなあ」とか
あれこれ想像してしまいます。
で、そうした余計な雑念が色々入ってしまい、
せっかくの素晴らしい映画を純粋に楽しめないことに
軽くヘコんでしまいました……。
もちろんラストでは感動して、
気がついたら涙が流れてましたけれど。
全体を通して雑念が入りすぎたっていう感想はどうなんだ。
素敵な映画を鑑賞したことで、
自分も、少しでも面白いお話を書きたい、と意欲を新たにして
帰路につくことはできたのですが、
また後日、頭を空っぽにして
もう一回観に行きたいと思いました……。