前回の記事で、現在、宇宙の終わり方として
有力になっている説は、悲しいものだと書きました。
ただ、最近の研究だと、宇宙は私たちの住んでいる宇宙だけではなくて、
たくさんの数えきれないくらいの宇宙が存在していると
考えられているとか。(「マルチバース」という理論だそうです)
しかも、シミュレーションによって、
たくさん生まれる宇宙のほとんどが、
ダークエネルギーが多すぎて、
星や銀河が生まれる前に、消えてしまうって……。
ダークエネルギーのほかにも、
宇宙には謎の物質「ダークマター」があるそうですが、
(実は私たちにとって認識できる物質は宇宙の4%くらいで
ほかに存在しているものは、
聞いたことがあります……
見えない物質なのに、どうやって計算されてるんだか。
宇宙の謎以前に、そういう研究をしている方の脳みそが謎です)
私たちの宇宙の中では、
うまく釣り合ってるから、
星や銀河が生まれ、存続できているのだと。
なんとも、スケールが大きすぎて、
想像しがたいですが、だとすれば。
地球に生命がはぐくまれたのは、太陽と地球の距離など
さまざまな恵まれた要因があったから……というお話を
以前、「わたしと宇宙展」に行った時の記事に書きましたけど、
そもそも、この宇宙で星や銀河が生まれたこと自体が、
絶妙なバランスの上での奇跡の産物なんですね。
……そんな風に考えると、
この宇宙の終わり方が悲しいとしても、
ダークエネルギーが多すぎて、すぐに消えてしまう
ほかのたくさんの宇宙に比べればマシだし、
まあ、いいか。と思ってしまいました。
私たちが生きているということはもちろん、
宇宙には星があるというところから、
決して、当たり前の話ではなかったのです。