この映画では、
山口県でロケをおこなったシーンがあると知り、
地元民としては、観てみたくなりました。
地元がメディアに取り上げられると、
ちょっと嬉しい田舎住民のサガです(笑)
確かに……見たような景色が映ってましたが、
そんなことは置いておいても、観て良かった映画です。
突然襲ってきた大規模停電。
ガスも水道も、なぜか乾電池までもが使えない。
情報もないまま、水も食料も尽きていく東京。
そんな世界で、
生死をかけたサバイバルをおこなうことになった
とある家族のお話です。
映画の中でも、
思わず目を背けたくなるようなシーンがありましたが、
もしも、現実に同じことが起きたら、
それよりも、もっと残酷な事態が相次ぐでしょう。
映画だから、本当に残酷なことはオブラートに包み、
ユーモアまでもトッピングしてくれる。
でも、映画だから、現実に1人の死者を出すこともなく
私たちはあらためて学べるはずです。
日頃、便利で安全な生活を当たり前のように感じていても、
生きることは、もともと、これほど過酷なんだって。
文明に守られていない人間は、本当に脆い存在。
でも、同時に、強くしたたかで、
たくましい存在でもある、と思いました。
「サバイバルファミリー」の、その後の世界は、
どんな風に変わっていくのでしょうね?
私たちの生きている社会とのパラレルワールドとして、
想像してみると、興味がつきないところです。
こんなに考えさせられる映画をつくってくれてありがとう!と、
思わず、エンドロールに向かって拍手を送りたくなりました。
……電気が点くって、ありがたいですね。