星空と、色えんぴつ

日々の小さな発見や、ちょっと面白いこと、楽しいこと。

ロバート・F・ヤング「時をとめた少女」を読みました。

本屋で、「時をとめた少女」という小説を見かけました。

 

……いや、一瞬、「時をかける少女」のパロティ??とか

思ってしまいましたが^^;

でも、よく見たらハヤカワ文庫だし。

作者、ロバート・F・ヤングだし。

 

以前の記事にも書きましたが、ヤング好きなんです。

「ジョナサンと宇宙クジラ」という

短編集を読んで、いいな、と思って。

その後、三上延さんのビブリア古書堂の事件手帖をきっかけに

たんぽぽ娘」も読みました。

 

でも、ヤングに詳しいというわけではないので……。

一瞬パロティに見えるような題名でよかった。

おかげで短編集の新刊が出ているのに気がつけました(笑)

 

 

本の裏表紙の紹介文に、

愛と抒情の詩人と書かれていますが、

まさに、そんな感じの作家さんです。

 

巻末の解説を読んでみると、

たんぽぽ娘」を読んだ、

SF作家の梶尾真治さんの声が紹介されていて。

いい話を思いついたけど、書くのが恥ずかしい時に

本作を思い出すと開き直れる……という内容でしたが、

(自分のような未熟で、末端の物書きが

こう言うのもどうかと思いますが)

なんとなく共感できるような気がします。

 

たとえば、この本の一話目は

「わが愛はひとつ」というタイトルですが、

もしも、自分がこんな題名で小説を書けと言われたら

なかなか恥ずかしいかも……ね。

自分が小説を書くのと、ほかの人の小説を読むのは、

なんというか、別問題ですから。

 

でも、「わが愛はひとつ」、

ラストには素直に感動してしまったんですけど。

時間SFとラブストーリーの織りなす、

「いい話」が好きな方にはおすすめします。

解説でも触れられていた通り、

たんぽぽ娘」と共通したところのあるお話でした。

 

……こうした作品も、時には読みたいです。

 

 

ところで「時をかける少女」の方は、

学生の時に読んだ覚えがありますが、

昔すぎて、肝心の内容が思い出せません……。

ラベンダーの香りがするお話でしたっけ?^^;

また読み直してみないとなぁ。