たまたまテレビで紹介されていたのを見たのと、
毎日新聞の日曜版の映画紹介コーナーでも講評を読んで、
是非、観てみたくなりました。
「君の名前で僕を呼んで」。
……が、残念ながら県内では上映されていないようなので。
小倉のショッピングモール、
チャチャタウン内の映画館まで足をのばしました。
小倉には年に1~2回ぐらい行きますし、
チャチャタウンにはいつも立ち寄りますけど、
映画館に入ったのははじめてです。
わーい、地元の映画館では見かけない映画
いっぱいやってるなー( ̄∀ ̄)
17歳と24歳の青年同士の恋の物語 ですが、
とても美しい映画だと思いました。
風景も人々も、感情描写も、官能的なシーンすら。
主人公エリオの抱く複雑な恋心、
その痛々しくもかけがえのない軌跡を
しっかりと最後まで見届けたくなります。
……が、この映画。
私が彼ら2人の恋愛以上に感動したのは、
エリオのお父さんの存在でした。
2人のあいだに起こったことを知っていて、
見守ってくれていたお父さんが、
最後にエリオにかけてくれた言葉に
涙がとまらなくなりました。
年長者が若者を諭す言葉が、
こんなに心に沁みたことはないかもしれません。
お父さん自身も言及しているように、
普通の親なら絶対に言ってくれない言葉だったもの。
むしろ、エリオのお父さんの言葉を聞くために、
私はこの映画を観るべきだったのかも。
変な言い方ですけど、そう思ってしまったぐらいです。
映画の美しさと感動の余韻にひたりたくて、
映画館から出た後も、
しばらくベンチでぼーっとしていました。
……いえ、ベンチでぼーっとしていたのには
別の現実的な理由もあったのですが。
(その2)に続きます。