去年の秋、祖母が転んで骨折してしまいました。
もちろん入院、手術をおこなうことになり、
その時病院で購入することになったのが、
この「トライボール」という器具です。
祖母はもう90を過ぎていますし、手術に臨むにあたり、
呼吸器の訓練が必要という話だったと思います。
昔、息を吹き込んでボールを浮かせるオモチャがありませんでしたか?
そのイメージで、最初は息を吹き入れる器具かと思いましたが、
これは逆でした。
マウスピースから息を吸い込むと、内部の空気が薄くなり、
ボールが浮き上がるという仕組みです。
しかし祖母は「きつい」といって、ほとんど練習することもなく
結局その後、たまに母と私のオモチャになっています(笑)
3千~4千円くらいと、けっこう高かったので
使わないのももったいないし……。
貧乏性かもしれませんが、母はコーラスをやっているので、
肺活量の訓練にいいと思ってるのかもしれませんね。
ちなみに3つ全てのボールを上まで浮かせるには
1200mLの空気を吸いこまなければならないようです。
確かに、きついです。
ところで、後から使用説明書をまじまじ見たら、
こんなことが書いてありました。
「次の患者や状態の時には使用しないこと
(1)患者の協力や理解が得られない場合」
……いや、それってまさに、私の祖母のことなんですが……。
なお、高齢だからと回復が心配された祖母の足ですが、
もともとテニスなどスポーツをやっていたおかげか……
手術前から「歩きたい」「歩きたい」と言い続けた挙句、
足のリハビリに関してはとても意欲的で
看護師さんたちもビックリの速さで治りましたとさ。
未だに、低いとは言え、ヒールのついた靴で歩いている祖母。
お願いだから、転ばないでえ!