星空と、色えんぴつ

日々の小さな発見や、ちょっと面白いこと、楽しいこと。

手話と、英語と、バルーンアート。

以前、ボランティア活動がきっかけで知り合った、

バルーンアートをされている、ろうあ者の方がいらっしゃいました。

 

私自身、バルーンアートをしていたのと、

聴覚障がい者の方に関わる活動をしていたため、

少しだけ手話が使えたので……

何度か、その方に、バルーンアートを教えていただく機会がありました。

 

聴覚障がい者に関わるボランティア、というと、

手話しかないのではと思う方もいらっしゃるかもしれませんが

私が当時、専門としていたのは、

話し言葉を聞いて、要約して、短く文章にまとめて書いて伝えるという

「要約筆記」という活動でした。

近年では、だいぶ知られるようになったのではないかと思いますが。

 

まあ、とにかく手話は少しかじっていただけで

専門外だったという話です。

要約筆記についての話は、また機会があれば書くことにして、

話を戻しましょう。

 

 

山口市で開催されていた、ボランティア関連のイベントで、

そのろうあ者の方に、バルーンアートを教わっていた時の話です。

 

そこに、どこからか欧米系の外国人の男性が、

小さな子どもさんを連れて現れました。

で、その子にバルーンで動物をつくってあげたのですが……。

 

その場にいた三人の誰も言葉が通じない、という状況にっ!

 

ろうあ者さんには音声が伝わりません。

外国人の男性には日本語が通じなくて(私も英語が分からないし)

手話を使うと、ろうあ者さんには少し通じても、

手話は身振りとは違うので、外国人さんにはまったく通じないという。

 

……そんな状況の中でも、バルーンアートをすることで、

その場がしっかり盛り上がれたので、

なんだか面白いって思っちゃいました……。

言語がなくても伝わるものって、意外とあるんだなって……。

それに、バルーンアートはコミュニケーションのツールとしても、

とても良いなって思いました。

 

それにしても、この体験のせいというわけではありませんが、

日本語を話せない外国人さんに出会った時、

身振り手振りで意思を伝えようとして、

つい、手話を使いたくなってしまう時があるのは、

我ながらどうかと思います……。

「身振り」→「覚えている手話表現」が

反射的に浮かんでしまうのかもしれないし、

聴覚障がい者の方に関わった経験で、

「話し言葉が伝えられない」→「手話を使いたい」ってなっちゃうのかも。

私の頭の回転の悪さゆえですが、困ったことです^^;