展示されているレイアウトは、
紙に鉛筆や色鉛筆などで描かれたアナログなものです。
自分自身、好きなジブリ作品がいくつかあるので……
それが宮崎監督の直筆だと思うと、
観ていて、ちょっぴり胸が熱くなってしまいましたよ。
特に、自分が何度も観返した映画(トトロとか、ラピュタとか)の、
見覚えのあるシーンであれば、なおさらです。
こうした地道な作業から、作品が生まれてきたのですね。
キャラクターの表情、動き、背景の構図のみならず、
たとえばラピュタの背景で、雄大に流れていく雲のスピードまで
丹念に書きこまれていて。
一体、ひとつの作品あたり、
どのくらいの枚数のレイアウトが必要となるのか……。
秒単位しかない、短い場面だって沢山あるはずです。
作業量を想像すると、ちょっと気が遠くなってしまいます。
もっとも現存しているレイアウトの数は
作品によって違うそうで……。
「魔女の宅急便」では、展示されているレイアウトは
少しだけしかありませんでした。
逆に、圧倒されるほど沢山のレイアウトが展示してあったのが
「千と千尋の神隠し」。
観て回っている私たちまで、まるで作品の舞台の中へと
迷い込んでいったような会場でした。
来場されているお客さんは、老若男女を問わず、
いろんな方が来られていて、
ジブリ作品は本当に愛されてるんだなあと
あらためて思いました。
平日に行きましたが、それでもお客さんが並んでいて
なかなか観られかったところもありました。
もし行ってみたい方がおられたら、お早めが良いかもしれません。
(山口県立美術館では、6月18日(日)まで開催されているようですが、
終了間際は混雑が予想される、とテレビで言っていたので……)
あと、レイアウトではないですが、
会場内には「記念に画像を撮っても良い」企画が
いくつかあったので、次回はその画像&お話を。