星空と、色えんぴつ

日々の小さな発見や、ちょっと面白いこと、楽しいこと。

第27回UBEビエンナーレに行ってきました!(その3)

では、私の一番好きだった彫刻の紹介です。

 

『時空ピラミッド』という作品です。

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なぜ、この彫刻だけ画像を大きくしてるかって、

たくさんの石が積み上げられていることをお伝えしたいから……!

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作者の方の言葉に「時間の可視化」とあったのですが、

実際に、この作品の前にいると、

はかりしれない時間の重みに

圧倒されるような気持ちになりました。

 

もちろん、

「これだけの石を積み上げるのには、

すごく時間がかかっただろうな」……という、

ごく現実的な感想もあるのですけど、

 

それと同時に。

 

今の時代に至るまで、

この地球には多くの命が生きて来たわけで。

誰にも知られることのない物語や、忘れられた時間が、

古代から、長い長い間積み重なって、

歴史は刻まれて、生命は進化してきたのだなぁと。

……なんだか、そんな感慨がわいてきました。

作品のタイトルから、そうした連想が働いたのかもしれませんが。

 

もちろん、それは私が勝手にイメージしたことで、

どんな感想を持つかも、鑑賞する人それぞれなのでしょうけど。

芸術の表現の可能性って、底知れないなと、

あらためて考えさせられました。

 

 

ところで、あとから知ったんですが、

ひとつだけ見逃してしまった彫刻があるんですよね。

 

北極星との交信Ⅴ』という作品で、

大きな黒い石に、仰角33度56分の穴が空いているとか。

……ときわ公園は、北緯33度56分に位置しているため、

その穴をのぞいて夜空を見ると、

いつでも北極星を見ることができるのだそうです。

 

確かに、星空の中で、北極星の位置だけは年中いつも変わりませんものね。

なんて素敵なアイディアなのでしょうか!

 

……ていうか、このブログのタイトル的にも、

その彫刻を見逃すって、一体……。

(前の記事でも同じようなこと書きましたが)

まぁ、昼間では、どっちみち北極星見えませんけど……。

 

 

ともあれ。

たっぷり楽しめました、UBEビエンナーレ

 

いろいろ教えてくれた会場のスタッフ様、

ありがとうございました!

2年後も楽しみにしております。