星空と、色えんぴつ

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ちょっぴりトラウマな校閲の話。(その3・「校閲ガール」編)

先日、新聞で校閲にまつわる記事を

読んだ話を書きましたが。

 

新聞を読んだのと同じ日、たまたまテレビをつけたら

校閲ガール」のドラマの再放送をやっていて、

ほんのちょっとだけ観ました。

 

 

途中から観たので、ストーリーはよく分かりませんが

主人公が校閲の仕事上で

大きな失敗をしてしまったようです。

 

で、校閲部の方々が、

自分たちも失敗してきてるから

気持ちは分かるよ!と口々に話すシーン。

 

何度も何度も見直したのに、

完成した本を開いた瞬間、

浮かび上がるように誤植が目に飛びこんでくる……

ミスが見つかるのが怖くて、自分の校閲した本は開けない……

などといった役者さんたちのセリフに

思わず「分かるーっ!」と叫びたくなった私です。

 

 

著者の立場であっても。

推敲、著者校と、もう我ながら、

読み返したくもないわって言うくらい

しつこく見直したつもりなのに。

 

発売日間近、完成した本が家に届いて来て、

綺麗に装丁していただいた表紙に感動したりしながら、

中を読み返したら、その途端に見つかる凡ミス。

 

……本が完成した嬉しさが、わりと台無しです。

 

校閲さんだって、あとからミスが見つかると

やはり責任を感じてしまうでしょう。

それがそのまま、全国の書店に流れちゃうんだし。

 

 

だけど。

昔読んだ、ある人気ライトノベルのあとがきで、

作者さんが書かれていたことですが。

 

見つけた誤字脱字を、

編集部に指摘してくる読者もいるけれど、

ミスを完全になくそうとしたら、

出版までの時間も、本の値段も

倍にする必要があるのでは、という内容でした。

 

そんなこと、読者の誰も望んではいませんよね。

 

だから、自分がつまらないミスを犯したという

トラウマから言うわけではないですけど。

書籍を読んで誤字脱字に気づくことがあっても、

読者様には、あまり気にせず流してほしいと思います( ̄∀ ̄;)

 

どうしても文章上のミスを見つけたくなる方は、

いっそご自分が校閲のお仕事を目指してはどうでしょうか。

 

きっと、校閲の方たちだって、

時にはトラウマを残しながら、お仕事をされていると思います……。