星空と、色えんぴつ

日々の小さな発見や、ちょっと面白いこと、楽しいこと。

「天気の子」で素晴らしいと思ったこと。

「アラジン」に続き、

新海誠監督の「天気の子」も観てきました。

 

個人的に、「君の名は。」の時は、

ストーリー自体よりも映像の美しさの方が

印象に残ったのですけど、

「天気の子」は、映像の美しさがあってこその

ストーリーではないか、と思いました。

 

あと、日常生活の描写が非常に丁寧で、リアルで

思わず、1シーン1シーンをじっくり観たくなります。

その一方で、少年少女が空を飛ぶ、というファンタジー的な展開に

違和感なく繋がっている、というのが凄いんじゃないかなと。

 

たとえばジブリの映画にも

よく主人公たちが空を飛ぶ場面が出てきますけど。

 

最初からファンタジー的な世界で、

キャラクターが空を飛ぶのと、

私たちの現実と地続きのものとして描かれている世界で、

キャラクターが空を飛ぶ、というのは、

その展開につなげるためのハードルの高さが

違うんじゃないかな、とも思いました。

 

 

ところで、前半、クライマックスに向けて

「うまく不安をあおるなー」とも思いましたが。

それは伏線のためもあるけれど、

少なからず、BGMの音楽の力も借りているはず。

 

音楽って人の心をコントロールしてしまいますよね。

 

たとえば、臨時ニュースを知らせる音とか

気象警報が出た時の携帯の着信音とか、

聞くだけで急に不安になったりします。

注意喚起のためでしょうけど、

聞く人の不安をあおるような和音で

構成されているためではないかと思います。

 

一方で、ヒーリング音楽のように、

心を落ち着かせることもできるのが音楽の力です。

 

 

……このように、映画は映像や音楽の表現によって、

さらに物語を素晴らしくさせることができるのに

小説は文章しか使えなくて不利だなーと

改めて思いました(°д°)

 

でも、もちろん素晴らしい小説も沢山ありますから

そんなことをイイワケにせず、今後とも精進したいと思います。。。