星空と、色えんぴつ

日々の小さな発見や、ちょっと面白いこと、楽しいこと。

積極的に手話を使った方がいい理由。

前回アルバイトの話をしましたけど、

このたび、ガラポンの会場に聴覚障がい者の方が来られて

ちょっとだけ手話を使う機会が2回ほどありました。

 

ホントに万年初心者レベルなんですけどね。

自分の場合、むかし福祉の勉強をかじったから

授業で手話を教えてもらう機会があったり、

フリーター時代に同じ職場にろうあ者の方がいたり、

要約筆記をやっていたので難聴者の方と話す機会があったりと

なぜか手話にふれる機会が多かったのです。

 

いざ使うとなると勉強不足なので

もちろん、うまく表現をできなかったり、

読み取りができなかったり。

恥ずかしい思いで落ち込んだことも一度ならずあります。

基本的に不器用な人間だし、

コミュニケーション能力自体、決して高くないし。

 

……ただ、それでも片言の手話を使おうと思うのは

こんな理由があります。

 

むかし、市の青少年会館で

ボランティアの講座を受講したことがありました。

手話や点字について習ったり、

お年寄りの身体が不自由な状態を体験したり、

(身体に重りをつけたり、黄色いメガネを装着したりして)

全部で数回ほどの講座でしたが、

いろいろ貴重な勉強をさせていただきました。

 

その時、手話の講師をつとめていた通訳者の方が、

こんな話をされたのが強く印象に残ったのです。

 

「聴覚障がい者の方にとっては、

周りに、すごく手話が上手な人が1人だけいるより、

手話が少しだけできる人が100人いた方が幸せ」なのだと。

 

……日本社会で少数派として生きるのはつらいものです。

確かに、少しでも手話を使える人が増えることが、

聴覚障がい者の方にとっての

幸福感にもつながるのかもしれないし、

あまり話せなくても、話そうとすることが大事なのかもしれません。

 

 

最近の自分は、手話を使う機会がなかったので、

NHKの手話の番組も観ることがほとんどなくなっていましたが、

今回久しぶりに少しでも手話を使えたことで、

観られる時だけでも観てみようという気持ちになりました。

昔習ったことも忘れてきている自分にも気づきましたし。。。

 

聴覚障がい者の方にとって、

手話がすごく上手な1人にはなれないけれど、

手話が少しだけできる100人のうちの

1人でいられたらいい、と思います。

 

手話通訳者とか奉仕員とかいった、

専門的なボランティアをするわけではなくても

接客業など、不特定多数のお客さんとお話する機会のある方は、

できれば少し手話の勉強をすると、喜ばれるかもしれませんよ。