寝る前に読む本を何にしようか迷って、
むかし文庫本で買い集めていた
久しぶりに読み返してみましたが。
……すっかり忘れていました。
これはあまり、寝る前に読むような
作品じゃなかったですね……。
ブラック・ジャックが正義の味方として
苦しむ人々を救うハッピーエンドな話、
心温まるような話もありますけど。
社会の矛盾、現実の残酷さがのしかかってきて
読後感がずしりと重い作品も数多くあります。
もちろん、それもブラック・ジャックの魅力なのですが。
医療の限界に何度となくぶつかる
彼の人間らしい苦悩には
惹かれずにいられないですが。
……寝る前には軽く読める漫画を読むことにして
あらためて昼間に読みました( ̄ω ̄;)
でも、いったん読みだすと止まらなかったです。
ブラック・ジャック、あまりにかっこよすぎて
彼の「娘」であり「奥さん」であるピノコが
読んでいて羨ましくなってしまいます。
でも、作品の特性上、
ピノコも事件に巻き込まれて大怪我をしたり、
命にかかわる病気にかかったり、
相当ハードな人生にも思えます。
そのたびブラック・ジャックに手術されて
救ってもらっているとはいえ、
数々の試練を乗り越えてなお
いつも生きることに前向きな彼女こそ
ブラック・ジャックの伴侶にふさわしいのでしょう。
もう彼女の意志を尊重して奥さんと言ってあげたい。
……というのが今回読み返した感想でした。
そして今の時代にこの漫画を読むと、
多くの読者がこう思わずには
いられないのではないでしょうか。
このコロナ禍で医療現場が
抱えざるを得ない問題の数々、
ブラックジャックが今の時代に生きていたら
一体どう思うのだろう……と。