星空と、色えんぴつ

日々の小さな発見や、ちょっと面白いこと、楽しいこと。

芥川龍之介の小説を読んでみましたが……。

先日疲れて休んでいる時、

ずっと読めていないまま

積み本にしてしまっていた

芥川龍之介の小説を

ふと手に取ってみました。

 

疲れている時なら特に、

漫画とか、あまり頭を使わないものを

読むことが多いのですが……

ちょっと読書したい気分だったので、

読みづらかったら途中でやめようと思って。

 

 

今回読んだのは「蜘蛛の糸杜子春」(新潮文庫

……という短編集です。

蜘蛛の糸」は有名なので

1回ぐらい読んでおこうと思って、

そのままずっと置きっぱなしにしてました……。

 

蜘蛛の糸」のあらすじは

多くの方がご存じだと思います。

いかにも教訓的な話という感じで

あまり積極的に読みたいとも

思えなかったんですよね。

 

ところが読みはじめてみたら、

思いのほかページがどんどん進みます。

 

一編一編が短いので

サクッと読めますし、

短編小説のバリエーションが

豊かだと思いました。

民話的なもの、人情話、

怖い話(「杜子春」怖いわ!)、

どんでん返しで驚かされる話など……。

 

「猿蟹合戦」というタイトルの小説など、

猿を殺した蟹が裁かれるという

Eテレの「昔話法廷」みたいな話ですが、

その上世間にも散々叩かれる蟹の話を

他人事のような気持ちで読んでいたら

最後の一文にぞわっとしました……。

 

……確かに、どの小説も

教訓的な話としても読めるのですが

お話としても面白く感じるものが多くて……。

でも、それはそうですよね、

多くの方に愛されてきた名作ですもんね。

 

別に肩肘張って

読む必要はないと思うんです。

 

でも、多少は文学作品も

読んできたつもりだったのですが、

この年まで芥川龍之介

ちゃんと読んでいなかったことに

あらためて気づくと、

反省せずにはいられませんでした。

 

今回の教訓。

食わず嫌いは良くねえ( ̄∀ ̄)

 

遅ればせながら

ほかの本も読んでみようと思います。

 

 

なお、Eテレの「昔話法廷」は

浦島太郎に玉手箱を渡した乙姫とか

オオカミを殺した赤ずきんとか、

昔話の登場人物の罪を裁判にかけることで、

色々な角度から考えさせられる番組です。

 

……でも公式サイトを見てみたら、

「昔話法廷」にもさるかに合戦の回はあって、

こちらで訴えられてるのは

蟹じゃなくて猿のようでして……。

 

あれ?

本家のさるかに合戦って

どんな話でしたっけ……??(^^;)