意地でも遊びに行ったイベントの話、ふたつめです。
これも去年の11月の話ですが、
ときわ公園で2年に1回開催されている
UBEビエンナーレ(現代日本彫刻展)に、母と行ってきました。
母は「芸術はよく分からない」と言うのですが、
ビエンナーレには家族で行くのが習慣化しているので
なぜか足を運ばないと気がすまないようです^^;
会場となっている彫刻の丘に近づくと、
さっそく、そのよく分からない彫刻が
次々見えてきます。
まあ、制作者のコメントに書かれているような
高尚な概念を理解できなくてもいいと思うんです。
実物を目の前にしてみることで、
自分なりの感情体験ができることが大事なのであって。
面白いでも、ワケ分からないでも、
なにか感じるものがあれば……
それが、その人なりの「分かった」ではないでしょうか。
……と言いつつ、今回は、
個人的にこれが好き、という彫刻は
特にはなかったのですけども。
芸術の秋気分を味わえたのが良かったです(笑)
「ときわミュージアム」という建物では
入選作品の模型が展示されていました。
実際には彫刻として制作されなかったものも
置いてあります。
ここの展示の中で、私が一番好きだったのはこれかな。
水滴が水の表面に落ちた瞬間を
表現した、というようなことが
解説に書いてあったと思います。
きっと、水滴の落ちる様子を
もっと精密に再現して造形したとしても、
「リアルだなー」とは思うでしょうけど、
彫刻独特の味わいは感じないでしょうね。
そういう意味で、人の感性に訴えかける彫刻は
不思議な存在であるように思います。
「存在している」ということが凄いことですから。