星空と、色えんぴつ

日々の小さな発見や、ちょっと面白いこと、楽しいこと。

台風の夜、祖母の行動が謎でした……

さすが9月だけあって

最近、台風が多いですね。

もうすぐ次の台風も発生してしまいそうです。

 

前回の台風14号は今までにないような

猛烈な台風だと言われていたので心配でしたが、

幸いにも、家の周辺は

あまり被害がなくてすみました。

 

さらにその前、9月上旬にやってきた

台風11号についても、

風が強くなったぐらいで

事前に心配したほどの影響はなかったのです。

 

が……その夜、わが家的には、

ちょっと困った出来事がありました。

 

 

すっかり暗くなってから、祖母が急に

「鍵は持ってる?」と聞いてきたり、

冬のコートを「着んかね」と

私に持ってきたりしはじめたのですね。

 

……認知症が進んできてから、

祖母は時々、妄想のせいなのか、

夢と現実の区別がつかないのか、

よく分からないことを言いだすのですが……

コレはいつもに増して意味が分かりません。

 

とりあえずコートは断ったら、

今度は自分がそのコートを着て、

杖まで持ってきました。

外出する気満々です。

 

「どこから外に出ればいい?」と

何度も私に聞いてくるんですけど……

 

普通の日だって祖母の外出は無理なのに、

よりによって台風の夜に

一体どこへ行く気だったのでしょうか。

暴風域には入っていなくても

まあまあ風は吹いてましたよ~。

 

「今、夜だから出かけるのは危ないよ!」と

止めましたが(そういう問題でもないけど)、

祖母は今が夜ということも分からないようで

きょとんとしています。

 

母が、「夜ってことを分からせるために

電気を全部消してみたら?」と言うので……

灯りもテレビも全部消しました。

 

もちろん真っ暗です。虫の声しか聴こえません。

 

それでも祖母が納得しないので

真っ暗な家の中でしばらく

家族みんなで黙って座ってましたが……。

 

別に停電したわけでも何でもないのに

ワタシ一体何をやってるんでしょう?( ̄ω ̄)?

 

最終的に、「おばあちゃんはこのウチの人だから

どこにも行かなくていいの!」と言ったら、

なんとかそれで納得してくれました。

 

自分の部屋には戻ってくれましたが、

最後に、私に向けてこう言いました。

「じゃあ、気をつけて行ってらっしゃい」

 

……いや、ワタシもこのウチの人ですけど??

 

こんな夜にどこへ行けと言うのでしょうか……。

頭の中で、台風のように

疑問の渦がぐるぐる巻いてしまいましたとさ。

 

おしまい。