「ちょっと今から仕事やめてくる」
というベストセラー小説が映画化されていますね。
面白そうだし、観に行きたい気持ちはありますが、
最近忙しめなので、難しいかも。。。
で、今回ご紹介したい本は、その小説ではなく、
同じメディアワークス文庫の本です。
これでちょっと仕事をやめても大丈夫、というようなことが
帯に書いてあったような気がする……。
本のタイトルが
「そろそろ会社辞めようかなと思っている人に、
一人でも食べていける知識をシェアしようじゃないか 最新改訂版」
(著/山口揚平)と、いいます。
必然的に、背表紙の題字がとても細かいため、
最初、ライトノベルに時々ある長文タイトルかと思い、
メディアワークス文庫にも、こういう小説があるのかと気になって、
手に取ってみたら、まさかの実用書でした。
……メディアワークス文庫に実用書があるんだ。
でも、ビジネス書のたぐいは、
私は、まず自主的に手に取ったりしないから。
経緯はどうあれ、読んでみる機会があって良かったです。
これは、好きなことを仕事にしたい人に、
「何をするか」という部分ではなく、
「どうやるか」ということを教えてくれる本です。
主に、起業を考えている若い人に向けて書かれた本ですね。
収益を得るために、どんな工夫をしたらいいのか、
実際に成功している企業の例を挙げながら、
方法のパターンを整理して、教えてくれているので、
自分がやりたいことと組み合わせて考えたら、
有効な方法が見つかりそうです。
ほとんどお客さんが入っていない花屋さんでも
儲けているところがある、とか
ハーバード大学は教育によって儲けていない、などの
お話も、面白く読めました。
……自分が、どうしてこの本を読んだかというと、やっぱり
「無名小説家」なんて、いつまで続けられるのか
本当に分からないから。
今は、次の出版のために頑張るのが第一ですけど、
それも、基本的になんの保障もないわけで。
いくつになっても、落ち着きのない人間なので、
いずれ小説家ではなくなっても、
やっぱり、できれば、好きなことがしたい。
実務能力はないので、「起業」までは考えられませんが、
フリーランスとしても、いろんな仕事が考えられるし。
この本を読むと、工夫次第では、こんな自分にも
まだ、できる何かがあるんじゃないか、と希望が持てる気がしました。
あと、仕事のことだけではなく、
ボランティア活動のためにも勉強になることが多かったです。
ボランティアといえ、活動資金を得なければ継続できませんし、
ほかの人と運営をする難しさもありますから。
どんなことをしたって、ここが「人の世」である以上、
人の問題やお金の問題は必ずついてくるのかもしれません。
起業したい人に限らず、「好きなこと」をしたい人の多くに
いろんなヒントを与えてくれる本ではないでしょうか。